イギリス伝統のスプレッド レモンカードの作り方
レモンカードとはレモン、砂糖、バター、たまごで作るイギリス伝統のスプレッドです。カスタードクリームよりも少し固めのクリームは爽やかなレモンの風味がきいていて、そのままパンに塗ったり、ヨーグルトに混ぜて食べるのもおすすめです。
この記事ではイギリス伝統のスプレッド「レモンカード」のおいしい食べ方や作り方をご紹介します。
季節を味わうレモンカード
レモンカードはレモンの皮と果汁をたっぷり使って作ります。レモンの香り成分は果汁よりも皮の部分に多く含まれているため、黄色い皮の部分をすりおろして風味づけをします。
できればワックスのついていないものや無農薬のレモンを選び、使う前にぬるま湯でよく洗っておきます。
10月~3月は国産レモンの旬の季節。国産レモンが手に入りやすい季節のホームベーキングのレシピに追加してみてくださいね。
レモンカードを作ったらレモンメレンゲパイやレモンカードを挟んだヴィクトリアンサンドイッチ、パウンドケーキを焼いてお茶にしましょう。
レモンカードの作り方
≪材料≫
レモン、たまご、バター、グラニュー糖
≪事前に準備しておくこと≫
瓶やスプーンを煮沸しておく。
湯煎用ボウルよりやや大きめの鍋にお湯(80度くらい)をわかしておく。
≪作り方≫
1.レモンの皮をすりおろす。
白い部分は苦みがあるので黄色い皮の部分だけを使用します。
2.レモンの果汁を絞る。
種があったら取り除いておきます。
皮の部分に香り成分があるので少し置いて香りをうつしてから濾します。
舌触りが気にならなければ皮を入れたまま作ることもできます。
3.レモン果汁・グラニュー糖・バターを湯煎にかける。
湯煎用のボウルにレモン果汁・グラニュー糖・バターを入れる。
わかしておいたお湯(80度くらい)にボウルを湯煎する。
ポイント①湯煎の温度
お湯の温度が高すぎると卵が固まってしまいます。
沸騰しない程度の温度(80度くらい)をキープしましょう。
お湯の温度が下がってきたらお湯を足して温度を調整します。
4.湯煎にかけながら木べらでゆっくりとかきまぜる。
20分ほどかき混ぜ続けると少しずつとろみが出てきます。
ポイント②湯煎をはずすタイミング
余熱でどんどん固まってしまうので様子を見て湯煎をはずします。
カスタードクリームくらいになったら様子をみます。
少しゆるいかなと思う程度で湯煎を外すのがコツです。
5.できあがったレモンカードを熱々のうちに瓶に詰める。
やけどをしないように注意しましょう。
自家製レモンカードは冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに食べきるようにします。使い切る分だけ作って新鮮なうちに食べきってしまうのがおすすめです。使う時は清潔なスプーンなどを使いましょう。
レモンカードのおいしい食べ方
レモンカードを作ったら、お菓子を焼いてみませんか。ヴィクトリアン・サンドイッチやパウンドケーキにレモンカードを挟んだり、卵白を泡立ててレモンメレンゲパイを焼けば、あっという間にレモンの風味の爽やかなお菓子ができあがります。
クラッカーとレモンカードで作るレモンカードのヨーグルトタルトは簡単にできて見た目も華やかです。
レモンカードのヨーグルトタルト
≪材料≫
レモンカード、レモン、ヨーグルト、生クリーム、クラッカー、粉ゼラチン、バター、グラニュー糖
≪作り方≫
1.レモンの皮をすりおろす。
白い部分は苦みがあるので黄色い皮の部分だけを使用します。
2.レモンの果汁を絞る。
種があったら取り除き、濾しておきます。
3.クラッカーを砕く。
ジッパー付き保存袋にクラッカーを入れて砕く。
4.バターをレンジの低温で溶かす。
5.パイ皿にクラッカを敷き詰める。
6.鍋に生クリーム、グラニュー糖を入れて火にかける。
強火にかけると焦げたり沸騰するので弱火にします。
木べらでゆっくりとかき混ぜます。
7.粉ゼラチンを入れて混ぜる。
8.ヨーグルトを混ぜる。
9.皿にそっと流し込み、冷蔵庫で固める。
あればミントを飾ると爽やかな風味が楽しめます。
甘酸っぱいレモンカードのお菓子で素敵なティータイムを楽しんでくださいね。