BS日テレ 小さな村の物語 イタリアまとめ 第307回
6/13放送の小さな村の物語イタリアはリグーリア州のコルーニアです。
この放送は2019年7月13日と8月3日に放送された内容です。ミニマーケットを経営している女性と漁師兼農家の男性が紹介されました。
今回の美味しいレシピはミニマーケットのパニーニとイワシのフライをメモしたのでご紹介します。記録が漏れている部分がありますが、ぜひご覧ください。
念願のミニマーケット経営
今回紹介された村人のリサさんが経営するミニマーケットは、棚と冷蔵ケースが並ぶ小さな店ですが観光客でとても賑わっています。
5年前に念願だったミニマーケットを始めたというリサさんは、物を渡してお金をもらうだけのただの店員ではなく、人との関わりを大切にしたいと話します。
リサさんの店に来るお客さんの中には外国からの観光客も多くいますが、言葉が通じなくともお客さんに積極的に声をかけて、言葉を交わしていました。
中にはムール貝のパスタの作り方を教えてもらって、翌日お礼を言いに来た観光客の方もいたそうです。自分が教えてあげることもあるが、お客さんから教わることも多いと語るリサさん。お客様からの言葉がきっとリサさんを支え、元気にしてくれるのでしょうね。
そんなリサさんを支えてくれるのはやっぱり家族。駅の清掃の仕事のかたわら店を手伝ってくれる夫と医学の勉強をしながら週末手伝いに来てくれる長男。家族がリサさんの夢を支えてくれます。
開店準備を整えたら、バールでカプチーノを飲みながら店員とおしゃべりを楽しみます。開店前のリラックスタイムに笑顔がこぼれます。
ドライトマトのオイル漬けの作り方
ミニマーケットにはパスタや缶詰などが売られていますが、まず目にとまったのは商品を並べるリサさんが持っていた鳩の形の焼き菓子「コロンバ・パスクワーレ」です。コロンバは鳩、パスクワーレは復活祭という意味で、復活祭を祝うパンです。
次に気になったのはミニマーケットで売られているフォカッチャやパニーニ、ハムやチーズです。パニーニはその場でカットして、ブレザオラ、パルミジャーノ、ゴルゴンゾーラ、ペコリーノチーズ、トマトのオイル漬けなどを挟んでくれます。
ブレザオラは馬、牛、鹿、豚などの肉で作られる生ハムのようなものでイタリア北部には様々な種類があるようです。
トマトのオイル漬けはドライトマトを使っているようでしたので、ドライトマトのオイル漬けのレシピをまとめました。
ドライトマトのオイル漬け
ドライトマト(丸ごと)、オリーブオイル、にんにく、ローリエ、お好みでバジル・オレガノ、たかのつめなど。
- ドライトマトを塩抜きする。
- ドライトマトの水気をキッチンペーパーなどでよくふき取る。
- 清潔な瓶にドライトマト、にんにく、ローリエ、バジル・オレガノ、たかのつめなどを入れて、オリーブオイルを注ぐ。
ドライトマトは保存食のためかなり塩気が強いので、塩抜きしてから使います。トマトがかぶるくらいの熱湯で数分茹でたあと20分ほどお湯につけて塩抜きします。
水気が残ったまま漬け込むとカビや腐敗の原因になるので水気をよくふき取ります。梅雨の時期はカビが生えやすいので、フライパンで軽く乾煎りするのもよさそうです。
お好みでバジル、オレガノなどのフレッシュハーブを入れるときは、水気が残っていると傷みやすくなるのでしっかり水気を拭き取ってくださいね。ドライハーブを使う場合は、ドライは香りが強く出るので少量入れるのがおすすめです。
すぐに使わないときは瓶を煮沸するのがおすすめです。清潔な瓶に材料を入れたらオリーブオイルを注ぎ入れます。空気に触れている部分があると痛みの原因になるので、材料がしっかり浸かるまでオリーブオイルを入れます。
あまり大きい瓶だとオリーブオイルも大量に必要になるので小さめの瓶がおすすめです。
自分はどのように働きたいのか
忙しくて旅行に行けないのでキッチンにいる時間を大切にしていると語るリサさん。18時に店を閉めたら夕飯の準備を始めます。
この日の夕飯はイワシのフライと白ワインベースのムール貝とトマトのパスタ。夫とふたりで仲良くイワシを手でさばき、リサさんがパン粉をまぶして夫が油で揚げていきます。
妻が喜んで働いているのを見るとうれしくなると語る夫、明るく前向きな夫がいなければ店はできなかった、知らないうちに誰かが助けてくれるので孤独ではないとリサさんも語ります。
人との関わりを大切にした接客をすることを心に決め、どんなに忙しくても互いに助け合い、楽しむことを忘れないリサさん、「疲れるしたいした稼ぎじゃないけど好きなことをして暮らすことが大切」と話すもう1人の村人の漁師兼農家の男性。
どう働くのか、自分の心に嘘をつかずに働くことを考えさせられた回でした。
詳しい放送内容は番組の公式HPでご確認ください。