BS日テレ 小さな村の物語 イタリアまとめ 第141回|トリヴィーニョのスーパーマーケットとイタリアの冷蔵庫の定番チーズ グラナ・パダーノ(GRANA PADANO)

最終更新日

2021年1月17日の小さな村の物語イタリアでは、バジリカータ州のトリヴィーニョ(Trivigno)のスーパーマーケットとグラナ・パダーノというチーズが登場しましたので紹介します。

初回放送は2013年2月23日で、まもなく定年を迎える小学校教師と母から受け継いだスーパーを経営している男性が紹介されました。

バジリカータ州 トリヴィーニョ(Trivigno)の魅力


バジリカータ州ポテンツァにあるイタリアの最も美しい村のひとつカステルメッツアーノから15キロ、小さな村の物語イタリア第301回で登場したピエトルペラトーザから23キロほどの場所に今回登場したトリヴィーニョはあります。



アペニン山脈の高い山に囲まれたトリヴィーニョからすぐ近くに山があるように見えます。地図で探してみると、ポテンツァの北部にモンテ・ヴルトゥレという標高1,326mのモンテ=山、ヴルトゥレ=はげたか、ハゲタカ山と呼ばれる休火山がありましたが、どの山なのかはわかりませんでした。

トリヴィーニョの村では動物の守護聖人とされる1月17日の聖アントニオの日に1年で一番大切なお祭りが行われます。動物たちに神の祝福を与えるために教会でミサが開き、焚火の前に村人が集まります。


夜になると村のあちこちにぶらさげられた電球が温かい光を放っているのが印象的です。


小さな村の品揃え豊富なスーパーマーケット


村でたった1軒だけのスーパーを経営している男性のお店には数千もの商品が並んでいます。棚いっぱいにさまざまな種類のパスタが並び、作る料理に合わせてアドバイスもしてくれます。

自分が動けばお年寄りが坂道を歩かなくてもいいと、忙しい仕事の合間を縫って配達もしますが、配達は仕事ではなく趣味だと言います。



村が大好きで村のためになることをしたいと話す男性は、村の若者が作ったパンを仕入れたり、村人の声に耳を傾けて必要なタイミングで仕入れをするようにしているそうです。



若者の作るパンが30センチはありそうな大きなパンで、表面がごつごつしたとてもおいしそうなパンでした。小さな村の物語イタリアに出てくるパンはどれもおいしそうですね。

この日は車で10分ほどの場所にある仕入れ専門の倉庫へ仕入れに行った男性。まるでコストコのような二階建ての倉庫にたくさんの商品が並んでいます。


カルディでもよく見かけるイタリアを代表する金色の髪に包まれた丸いチョコ、フェレロ ロシェ(FERRERO ROCHER)が積まれていました。

必要なものは事前にFAXで注文するそうですが、その場でいいものに出会ったときは追加で仕入れを行っているそうです。

そろそろソーセージのオイル漬を作る季節ということで、この日は赤いふたのついたガラスの保存便を10個仕入れていました。

日本で梅酒や果実酒などを作るときに使う保存瓶より、イタリアの保存瓶は少しおしゃれに見えるような気がしますね。

仕入れた大切な保存瓶を割らないように大切に持ち帰り、店に並べると、すぐに買い物に来たお客さんが買っていきました。

お店にはなんとリカちゃん人形のようなバービー人形のような女の子向けのおもちゃも並んでいたり、日本でもよく見かけるメントスがあったり、イタリアの小さな村のコストコ、ビレッジヴァンガードといった感じです。

これだけたくさんの品物があると、なにか新しいものは入ってるかなとついつい立ち寄ってしまいそうですね。



イタリアの家庭の冷蔵庫には欠かすことのできないチーズ「グラナ・パダーノ」

男性が経営するスーパーマーケットのレジ横のショーケースにグラナ・パダーノ(GRANA PADANO)と書かれた手書きのポップが貼られていました。



グラナ・パダーノはざらざらした食感とほろほろ崩れるのが特徴で、パルミジャーノ・レッジャーより熟成期間が短く、塩分も控えめのチーズです。


イタリアにおけるDOP(原産地名称保護制度)を取得しているグラナ・パダーノ。厳しい審査や認定後も厳しい品質基準をクリアしているにもかかわらず、価格はパルミジャーノ・レッジャーノよりもリーズナブルで、あっさりとした使い勝手のよいチーズのため、イタリアではどこの家庭の冷蔵庫にもあるそうです。

小さな村の物語イタリアを見ていると、すりおろしたチーズをパスタや料理にたくさん使っている場面がよく出てきます。どんなチーズをかけているのかなといつも思っていましたが、もしかするとグラナ・パダーノをたっぷりかけているのかなと思えてきます。



さっそくグラナ・パダーノを買ってみたくなりますね。


グラナ・パダーナ保護協会日本公式サイト


子どもたちに残すためにセルフビルドで12年かけて建てた定年後に住む家

20年間村の小学校教師を勤め半年後に定年を迎える58歳の女性は、子どもたちの自主性をのばす授業を心がけているそうです。

この日の授業では「怠け者の物語」というお話をもとに「怠け者とはどんな人か」についてディスカッションが行われていました。

生徒のひとりが「怠け者とは盗みを働く人」と答えると、「怠け者が盗みを働くわけではありません」「怠け者はおばあちゃんの年金で生活しようと思うかもしれない。」と先生。なんだかとても奥が深い授業です。

イタリアの小学校教師のお昼ごはん

イタリアの小学校は午前中だけで、午後1時半には学校が終わり、昼食は帰宅して食べます。教師の女性も家に戻って夫が昼食に戻るまでの間にランチの準備をします。


朝の時間を上手に使って昼食の支度を済ませるという女性のランチメニューをご紹介します。

小学校教師のランチメニュー

  1. ゆでておいたかぶの葉、卵、チーズを混ぜてフライパンに流し込み、イタリアンオムレツを作る。
  2. 豆とトマトを煮込み、茹でた手打ちパスタを入れてひと煮たちさせ、豆のパスタを作る。
  3. 朝のうちに作っておいた羊の煮込みを温める。




子どもたちに残すためにセルフビルドで12年かけて建てた定年後に住む家


ご主人は仕事のない午後にコツコツ自分で定年後に住む家を建てています。重機が必要なときや左官など友人の力も借りながら、なんと12年も家づくりを続けています。


ご主人の家族が懸命に耕した土地にもうじき完成する定年後に住む家には、ラザニアやピザやパスタのオーブン焼きが作れる大きなオーブンや暖炉があります。


将来、娘たちが半分ずつ使えるようにと建てている大きな家、いつかお孫さんたちが住む日が来て、代々大切に受け継がれていくと思うとなんだかすてきですね。


小さな村の物語イタリアではよく、自分で家を建てたり、リフォームしたりしているシーンがありますが、皆さんDIYの域を超えて職人レベルです。

日本にも何年も何十年もかけてたった一人で家を建て、三田のガウディと呼ばれていると呼ばれている一級建築士の男性がコツコツとご自宅を作られていますが、自分で建てた家はきっと愛着もひとしおですね。


イタリア語ワンポイントメモ

小さな村の物語イタリアに登場した村人たちのイタリア語で気になったものをメモしています。

Favola(ファーボラ) 物語・寓話
Piacere(ピアチェーレ) はじめまして

詳しい放送内容は番組の公式HPでご確認ください。

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