BS日テレ 小さな村の物語 イタリアまとめ 第341回|秘密の庭園とハート型の湖のある要塞の村カステッラーロ・ラグセッロの伝統料理かぼちゃのトルテッリーニ(Tortelli Di Zucca)
2021年2月13日の小さな村の物語イタリアでは、ロンバルディア州のカステッラーロ・ラグセッロ(Castellaro Lagusello)の伝統料理「かぼちゃのトルテッリーニ」が登場しましたのでご紹介します。
2010年に訪れた村を2020年に再訪し、パイプオルガン職人の男性と城の管理人の男性が紹介されました。
マントヴァから車で30分の村カステッラーロ・ラグセッロ(Castellaro Lagusello)の魅力
イタリアの最も美しい村やイタリアンツーリングクラブのオレンジフラッグロケーションにも認定されているカステッラーロ・ラグセッロはロンバルディア州南東部の都市マントヴァからイタリア最大の湖ガルダ湖へ向かう道中にあります。
丘の上から小さなハート型の湖を見下ろすカステッラーロ・ラグセッロへは、ミラノから電車で約60~90分、マントヴァからは車で30~40分ほどで行くことができます。
カステッラーロ・ラグセッロの歴史
カステッラーロ・ラグセッロには青銅器時代から人々が暮らしていました。城壁の中に村が作られたのは11~12世紀頃までさかのぼり、城の起源はスカーラ家にあります。
その後マントヴァとヴェローナの紛争に巻き込まれたカステッラーロ・ラグセッロ。マントヴァを支配していたゴンザーカ家とスカーラ家の領土争いによって、城の支配権が両家の間を行ったり来たりします。
17世紀になりカステッラーロ・ラグセッロは競売にかけられ、城としての役目を終えます。現在は観光地として、観光客に開放されています。
カステッラーロ・ラグセッロへと続く跳ね橋を渡ると、鐘楼や時計塔がある壮大な門が迎え入れてくれます。
「カステッラーロ=要塞化された囲い」、「ラクゼッロ=小さな湖」の名前の由来の通り、農民の家を囲む城壁はクレネル(crenell)と呼ばれる低い部分と、マーロンと呼ばれる高い部分が鋸の歯のように交互に並び凸凹しています。
映画やテレビでも兵士がマーロンによって身を守り、クレネルから銃を構えて攻撃をするシーンがよく見られますね。
村のメインストリートを進んでいくと、バロック様式のサン・ニコラディバリ教会があります。
ハート型の湖を見下ろす秘密の庭園があるヴィラアリギ・タコリ(Villa Arrighi)、ヴィラの向かいの13世紀に建てられたオルトラノ邸、他にもサンジュゼッペ教会などが訪れる者を中世の時代へとタイムスリップさせてくれます。
現在はカステッラーロ・ラグセッロは自然保護区となり、ガルダ湖からポー川の合流点までのミンチョ広域公園の一部としてミンチョ自然公園が管理をしています。
湖の西側にはユネスコの世界遺産にも登録された山岳地帯フォンドタコリがあり、アルプス周辺の先史時代の山の住居を見ることができます。
美しい庭園や湖を眺めながら、中世の時代の雰囲気が残る城の中をのんびり散策するのも素敵ですね。
YouTubeでカステッラーロ・ラグセッロを紹介する動画を見つけましたので、よろしかったらご覧ください。
CASTELLARO LAGUSELLO(カステッラーロ・ラグセッロ)
カステッラーロ・ラグセッロの伝統料理とワイン
2/13の放送では「鯛のスカロッピーネ」、「かぼちゃのトルテッリーニ」が登場しました。今回はスカロッピーネ、かぼちゃのトルテッリーニ、モスタルダのレシピをご紹介します。
ミラノ発祥のスカロッピーネ(Scaloppine al vino bianco)
スカロッピーネはミラノ発祥の料理で、通常は薄切りにした子牛の薄切り肉やとりむね肉、豚ロースなどで作られます。
今回は肉を焼くときにバターだけを使うレシピをご紹介しますが、オリーブオイルだけ、バターとオリーブオイル、など様々なレシピがあるようなのでお好みのレシピを見つけてくださいね。
ハーブも使うお肉や魚に合わせてイタリアンパセリ、ローズマリー、セージなどお好みのものをどうぞ。
≪材料≫
- 牛肉、鶏のむね肉、豚ロースなどの薄切り肉 300g
- 小麦粉
- バター80g
- 色ワイン100㏄
- 野菜ブイヨン70㏄
- 塩、こしょう少々
- イタリアンパセリ、ローズマリー、セージなどお好みのハーブ10g
≪作り方≫
- 薄切り肉に小麦粉をまぶす。
- フライパンにバターを入れて火にかける。
- バターが溶けたら小麦粉をまぶした薄切り肉を入れて両面1分ずつ焼く。
- 肉の色が変わったら白ワイン100㏄を入れる。
- 野菜ブイヨン70㏄を入れる。
- 塩こしょう少々で味を調える。
- とろみがついたら刻んだハーブを入れる。
かぼちゃのトルテッリーニTortelli Di Zucca
ロンバルディア南東部の都市マントヴァはかぼちゃの名産地でもあり、かぼちゃのトルテッリーニが有名です。
オーブンで焼いて潰したかぼちゃ、グラナパダーノチーズ、砕いたアマレッティ、そしてモスタルダ・マントヴァと呼ばれるマスタード風味のジャムとナツメグで風味付けをします。
≪材料≫
ペイストリー生地
卵 2個
小麦粉farina00 200g
フィリング
かぼちゃ 500g
卵 1個
グラナパダーノチーズ65g
アマレッティ160g
モスタルダ170g
塩、ナツメグ
モスタルダはりんご、梨、マルメロ、オレンジ、キウイ、いちごなどの果物や野菜などのジャムにマスタードを加えて作ります。
YouTubeでかぼちゃのトルテッリーニとモスタルダのレシピ動画を見つけましたので、よろしかったらご覧ください。
Sapore in Lombardia – Tortelli di zucca (かぼちゃのトルテッリーニ)
Mostarda mantovana (モスタルダ・マントヴァーナ)
詳しい放送内容は番組の公式HPでご確認ください。