BS日テレ 小さな村の物語 イタリアまとめ 第143回|藁と干し草のタリアテッレ「パーリア・エ・フィエーノ」とブロッコレッティとソーセージの蒸し煮「サルシッチャ・エ ・フリアリエッリ」

最終更新日

小さな村の物語イタリア、カンパーニャ州ピアッジーネに登場した二色のタリアテッレ「パーリア・エ・フィエーノ」とブロッコレッティとソーセージの蒸し煮「サルシッチャ・エ・フリアリエッリ」をご紹介します。

今回はスパゲティとブカティーニ、ブロッコレッティとフリアリエッリとチーマ・ディ・ラーパについても調べてみました。

2021年1月31日の小さな村の物語イタリアは初回放送は2013年3月23日で、村役場職員の男性と元郵便配達員の男性が紹介され、寄木細工のテーブルや羊飼いの藁の小屋「パーリアイオ・ディ・パストーレ」などが紹介されました。


チレント国立公園の中心部にある村ピアッジーネ(Piaggine)の魅力


ピアッジーネはチレント国立公園の中心部にあり、村はカローレ(Calore)川に架かる橋やサッカー場があり、通りにはケーキ屋、食料品店などの店が立ち並び生活しやすい村のようです。

もともとは遊牧民の羊飼いたちが住んでいたため、チーズの村としても有名です。


Youtube動画を見つけましたのでよろしかったらご覧ください。

Piaggine




藁と干し草のタリアテッレ「Paglia e Fieno パーリア・エ・フィエーノ」

村役場職員の男性の家の夕飯に登場したのが、「パーリア・エ・フィエーノ」という2色のタリアテッレです。

Pagliaは「藁(わら)」、 Fienoは「干し草」という意味で、黄色い卵の生地とほうれん草をねりこんだ緑の生地の2色のタリアッテッレを使います。

村役場職員の男性の家ではトマトソースで食べていて、ポモドーロかラグーソースのようでした。パーリア・エ・フィエーノのYoutube動画をいくつか見つけたのでよろしかったらご覧ください。


タリアテッレとラグーソースのレシピ動画
Tagliatelle Paglia e Fieno / Tallarines Verdes y Amarillos con Ragú de Chorizo


二色のタリアテッレのレシピ動画
Tagliatelle paglia e fieno 

パパと息子さんが作るパーリア・エ・フィエーノのレシピ動画
Tagliatelle 3 colori -Tagliatelle paglia e fieno


菜の花によく似たイタリアの野菜ブロッコレッティ(Broccoletti)と自家製ソーセージの蒸し煮(サルシッチャ エ フリアリエッリ)

ソーセージも野菜もすべて自家製という村役場職員の男性の家に登場したのがブロッコレッティという野菜です。名前はブロッコリーのようですが、実はかぶの菜の花で葉や茎は長く、日本の菜の花とは少し違います。

番組ではブロッコレッティと自家製ソーセージの蒸し煮サルシッチャ・エ・フリアリエッリと紹介されていたのですが、調べてみると呼び名が異なる似たような野菜がいくつか見つかりました。

ローマではブロッコレッティ(Broccoletti)、プーリア州やカラブリア州ではチーマ・ディ・ラーパ(Cima Di Rapa)、ナポリではフリアリエッリ(friarielli)などと呼ばれるイタリアの野菜です。

これらはまったく異なる野菜だという記述もあれば、異なる野菜だと主張する人もいるが植物学的には同じものだという記述や花序(茎や枝への花の並び方)を識別する言葉や調理方法を示す言葉が地域の言語によって異なるため呼び名が異なるという記述もありました。


日本でもネギやカブなど産地の名前がついているものや、サラダで食べるとおいしいもの、火を通すとおいしいものなど調理方法に合ったものを選ぶことがあるので、このカブの菜の花もきっと似ているようで少しずつ違うお野菜なのかもしれませんね。


イタリアでは大変人気のあるカブの菜の花は、様々な地域の食卓に並んでいます。

フリアリエッリの茎は大変硬いので、汚れた葉っぱや堅い茎は取り除きます。その茎の取り方がとても面白いのでご紹介します。


アスパラガスの硬い根元は少ししならせると自然と硬い部分がポキッと折れます。フリアリエッリも同じように葉っぱの部分を引っ張ると、硬い部分だけがブツっと切れるそうです。

Youtube動画でフリアリエッリを手で引っ張っているのが見られますので、よろしかったらご覧ください。

サルシッチャとフリアリエッリを別々に蒸し煮するレシピ
Salsiccia e friarielli  

サルシッチャとフリアリエッリを一緒に蒸し煮するレシピ
Salsiccia e friarielli 

サルシッチャ エ フリアリエッリのレシピ

材料≫

  • サルシッチャ 4本  
  • フリアリエッリ 500g
  • たかのつめ 1本
  • にんにく 2~4かけ※お好みで
  • オリーブオイル 適量
  • 白ワイン 50~100CC※お好みで
  • 塩 少々


作り方≫

  1. フリアリエッリをよく洗い、柔らかい葉の部分を取る。
    ※汚れた葉やかたい茎は取り除く。
  2. フライパンにオリーブオイル、たかのつめ、スライスしたニンニクをいれて火にかける。
  3. にんにくのまわりがふつふつと泡だってきたら水気を切ったフリアリエッリを入れてふたをして蒸し煮する。
  4. 葉がしんなりしたら塩で味を調え、水分がなくなるまで蒸し煮する。
  5. 別のフライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて火にかけ、サルシッチャを並べる。※にんにくはスライスせずに丸ごと入れる。
  6. 焼き色がついたら裏返し、両面に焼き色をつける。
  7. 白ワインを入れたらサルシッチャに煮汁をかけるようにして両面を焼く。
  8. サルシッチャが焼けたら、フリアリエッリを蒸し煮したフライパンに入れてかきまぜる。


「スパゲティ」と「ブカティーニ」の違い

元郵便局員の男性の家のこの日のランチはトマトソースのパスタ。オリーブオイル、にんにく、自家製トマト、イタリアンパセリでトマトソースを作り、スパゲティを茹でようと棚の中を探す男性の妻。ところが棚から出てきたのはブカティーニばかりです。

今日のパスタに欠かすことのできないスパゲティを買いに、歩いて1分ほどの食料品店に男性がおつかいに行きます。女性店員にスパゲティ2キロを注文し、自宅に戻った男性から買い物袋を受け取る奥さん。

ところが袋の中から出てきたのはまたまた「ブカティーニ」。「リングイネ」も入っていましたが、肝心のスパゲティは入っていませんでした。棚にまたブカティーニが増えていきます。

イタリアでは料理に合わせてパスタを変えているシーンをよく見かけます。そこでスバゲティとブカティーニの違いやどのようなソースに合うのかを調べてみました。

まずは長さや太さの違いについて調べてみました。スバゲティもブカティーニもどちらもロングパスタで、太さはブカティーニが3~6ミリ、スパゲティは2ミリ程度とブカティーニのほうが太いようです。日本のスーパーでよく見かけるスパゲティは太さが1.6~1.9ミリくらいなので、ブカティーニはかなり太めのパスタですね。

スパゲティとブカティーニの大きな違いは断面にあります。スパゲティの断面は円形ですが、ブカティーニの断面は中心に空洞があります。ブカティーニはグラタンのマカロニが細長いロングパスタになったような感じというとイメージしやすいでしょうか。

おすすめの調理方法はスパゲティは和風パスタやトマトソースパスタなどが合いますが、ブカティーニはカルボナーラやアマトリチャーナなど濃厚なソースのほうがパスタによく絡み美味しいそうです。

料理に合わせてパスタを変えてみるとおうちのパスタがワンランクアップしそうですね。




日本でも手軽に買えるイタリアの野菜やサルシッチャ、二色のタリアテッレで

小さな村の物語イタリアに登場したおいしそうなレシピを試してみたいけど、イタリアの人たちのように自宅で手作りはちょっと大変。そこでイタリア野菜やおいしいサルシッチャ、乾燥パスタのタリアテッレが買えるお店を調べてみました。

まずは藁と干し草のタリアテッレ「パーリア・エ・フィエーノ」で使う卵の生地とほうれん草を練り込んだ生地の2色のタリアテッレからご紹介します。


カルディで「デルヴェルデ N.91 タリアテッレ(卵入り)250g」と「デルヴェルデ N.134 タリアテッレ(ほうれん草入り)250g」という乾燥パスタが販売されていましたが、いまは在庫切れのようです。


成城石井では生パスタのタリアテッレの冷凍セットが販売されているようです。




詳しい放送内容は番組の公式HPでご確認ください。

シェアする