BS日テレ 小さな村の物語 イタリアのみどころ 食事の風景
BS日テレで放送されている小さな村の物語 イタリアはイタリアの小さな村に暮らす普通の人たちの日々の暮らしを紹介する番組です。
私が初めてこの番組を見たのは2017年のことでした。当時の私は自分は何ができるのか、これからどのように生きていきたいのかを漠然と考え、どこか焦りを感じていたような気がします。
小さな村の物語 イタリアに登場する村人たちの人生の物語は、自分はどう生きていきたいのか、どうありたいのかを静かに問いかけてきます。それでいて人生は長い、ときに迷い、悩み、傷つくこともあるが焦ることはないと優しく語りかけてくれているようにも感じられます。
何を思い、何を感じるかは十人十色だと思いますが、大切なものは目の前にある、足るを知る者は富むということを感じずにはいられません。
今回は番組のみどころのひとつでもある食事の風景をお伝えしたいと思います。
食事の風景
各家庭のセンスが光る美しいキッチンで作られる料理の数々、家族や友人が集まって賑やかに食卓を囲むシーンに自然とお腹がすいてきます。番組を見終わった後は家族や大切な人のために食事を作り、みんなでワイワイと食卓を囲みたくなります。
家族が集まる日の食事
小さな村の物語 イタリアでは日曜日のお昼に家族が集まって食事をしている風景がよく見られます。離れた場所に暮らす息子や娘たちがそれぞれの家族を連れてきたり、両親、兄弟、姉妹、友人などを招いて、みんなで昼食を食べています。
家族が集まる日は朝から手打ちパスタを作ったりマンマは大忙しですが、どこか幸せそうに見えます。人を招いて食事を振る舞うというのはどこか身構えてしまうものですが、みんなで集まって会話を楽しまなくちゃ損という気持ちになってきます。
家族が集まる日に登場した料理
カペレッティ(トルテッリ)、ポレンタアルスーゴ(トマトソースのポレンタ)、子羊の赤ワイン煮込み、アッバキオ・カーチョーエ(子羊の卵)、生ハムを巻いたパン、タルトのデザート、タリアテッレ
朝ごはん
朝食はいたってシンプルです。硬いラスクのようなパンにジャムを塗ったり、コーヒーに浸して食べているシーンがよく見られます。甘いクロワッサンのようなパン(コルネット)を食べている人も多く、朝は甘いもので一日が始まります。
たっぷりと砂糖やミルクを入れたかなり甘そうなコーヒーやカフェラテ、カプチーノを飲んでいる人がほとんどですが、中には紅茶や庭で摘んだハーブで作ったハーブティーを飲んでいる人もいるようです。
朝食を食べる場所も様々です。まるで高原のホテルのような素敵なバルコニーやテラスで食べている人、窓の向こうに広がる絶景を眺めながら食べている人、立ったまま食べる人など様々です。
朝食はささっと済ませる人でも可愛い紙ナプキンを使っていたりします。イタリアのペーパーナプキンの種類の多さとデザインにも注目です。
朝食は家で食べずに行きつけのバールで食べるという人もいます。甘いパンとコーヒーを片手に新聞(老眼鏡を貸してくれるところもあるようです)を読みながら朝食を食べる人や、バールの店主とあいさつ程度の言葉を交わしたあとカウンターで立ったままコーヒーを一気飲みしていくという人もいます。
朝食に登場した料理
ビスケット、コルネット、硬めのパン、ジャム、カプチーノ、カフェラテ、紅茶
お昼ごはん
昼食は仕事場から家に戻って食べる方が多いようです。家族が戻る時間に合わせて食事の準備をしている人もいます。食事の時間に遅れそうだとマンマに電話を入れるシーンや予定の時間より帰りが遅くなりマンマに叱られるシーンなどもあって、できたての料理の大切さを考えさせられます。
お昼もまた庭や外のテーブルで食べていたりと、仕事の合間の昼休憩を楽しんでいるようです。
キッチンと言えば作業場や外にミニキッチンがある家庭もあり、昼食の準備は外のミニキッチンで作るという方もいて、どこか優雅さを感じずにはいられません。
朝食はパンとコーヒーだけで簡単にすませているため、昼は野菜、肉か魚料理、パスタ、パンなどをしっかり食べているようです。
また、昼食を多めに作っておいて冷凍しておく人もいて、レトルト食品や総菜に頼りがちな私としては見習いたいところです。
昼食に登場した料理
フリッタータ、サラダ、生ハム、パン
ラザニアのスープ、豚のステーキ、レタスサラダ
子羊のオーブン焼き
サラダ、イノシシ肉入りトマトソースパスタ
チキンのトマト煮込み、レタス
ラザニアインブロード
トルティーリャ(スペイン風オムレツ)
サラミ入りのトマトソースパスタ
スパゲッティポモドーロ、サラダ
伊勢海老のトマト煮込み、たこと野菜のサラダ、パスタ
イカスミのパスタ、ソーセージ、パン
オルキエッレ
牛肉とツナのトマトソースパスタ
とりもものソテー
ハンバーグ、ポテト、パスタ
メバルとたらのフライ
トマトソースのリガトーロ、鮭のオーブン焼き
サップエドゥス(ラグーソースあえ)
ニョッキトリコローレ
子牛と羊のトマトソース煮込み
晩ごはん
夕食の時間はわりと遅めで20時を過ぎてから食べ始める家庭が多いです。
食事のときには素敵なテーブルクロスがほとんどの家庭で登場します。テーブルクロスをさっとかけたら、お皿やグラスをきちんと並べてテーブルセッティングをします。
パンはペーパーナプキンやクロスを敷いたかごに入れ、生ハムとチーズ、果物が並べられます。生ハムやチーズ、果物はテーブルでそのまま切り分けたり、各自ナイフで切って食べています。
夕食が終わるとみんなで床をほうきで掃いたり、モップで拭いたり掃除をしている場面もよく見られます。ロボット掃除機や高圧洗浄機、食洗器などのハイテク家電を上手に取り入れているお宅もあります。
ため息が出るような素敵なキッチンもピカピカに磨かれ、使ったテーブルクロスは洗濯をしてアイロンをかけて、清潔でぴしっとした状態を保っています。
準備から片付けまで食事にかける時間を考えると、いかに食事が大切な時間であるかがわかりますね。小さな村の物語 イタリアに出てくる人々は本当に働き者です。
夕食に登場した料理
フリッタータコンチーマ(菜の花のオムレツ)、パスタ・コン・チェーチ(ひよこ豆のパスタ)、オレンジとイチジクのチョコレートケーキ
バジルペーストのパスタ、カツレツ、グリーンサラダ、パン
コスティーネ ディ マイアーレ アルフォノ(豚のオーブン焼き)
サラダ、チキンのロースト、カツレツ、パン、果物(オレンジ、レモン、リンゴ)
きのことにんにくのリガトーニ、いんげんの塩ゆで、ビーツのオーブン焼き、カリフラワーのベシャメルソース
ズッキーニのオーブン焼き、ポルチーニ茸のリゾット、サラミ、オリーブの実とディルの花のオイル漬け
豚ロースのグリル、ピーマンとじゃがいものオーブン焼き
カルドゥーニ、パスタ エレンティッキエ(レンズ豆のパスタ)
フォンドゥータ(地元産チーズのフォンデュ)
アッバキオ・カーチョーエ(子羊の卵)
ブルギニ(みんなでわいわいとおしゃべりを楽しむ鍋)
パターテ・ソット・アッラ・コッパ
ソーセージで作ったペンネアッラ ボスカイオーラ
ピッツア
イタリアの小さな村の伝統の料理やお菓子、家庭料理をもっとくわしく調べてみたくなりますね。
次回は小さな村の物語 イタリアのみどころ 仕事の風景についてお伝えします。