BS日テレ 小さな村の物語 イタリアのみどころ 仕事への情熱

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BS日テレで放送されている小さな村の物語 イタリアはイタリアの小さな村に暮らす普通の人たちの日々の暮らしを紹介する番組です。

大都会でも仕事を見つけることが厳しい状況のイタリアでは、村に残ってできる仕事もなかなか見つからないようです。村に残ってできる仕事を見つけるため、様々な工夫やチャレンジをしている人が多くいます。

今回は番組のみどころのひとつでもある職業としての仕事の選び方をお伝えします。

職業としての仕事

村では自営業や職人、漁業・農業・畜産業、教師、役場の職員などをしている方が多いようです。村での仕事が見つからないので自分で仕事を作り出したという人、期間限定の役場の仕事をしている人、隣村や大きな町まで車で通勤している人などもいました。

村で暮らすためにやりたい仕事をあきらめたり仕事を決めたりすることがあるけれど、後悔はないと口にする村人たち。人生において最も重要なものは何かを自分自身に問いかけずにはいられません。

自営業

親子代々の店を受け継いでいる人、都会で経験を積んで村で独立した人、食料品店が売りに出されたので迷わず買ったという人、村の肉屋が閉まると聞いて跡を継いだという人、60歳でサラミ屋を始めた人など店や飲食店、宿泊施設などを経営している人が紹介されています。

経営状況は厳しく新しい試みや挑戦を始める人や、本業だけでは生活ができないので兼業や複業をしているという人も多いようです。

体験農場経営
精肉店経営
ホテル&リストランテ経営
美容師経営
食料品店経営
バール&食料品店経営
トレーニングジム経営
老人ホーム経営
金物店経営
ミニマーケット経営
リストランテ経営
ダイビングセンター経営
リストランテ&バール経営
B&B経営
清掃会社経営
仕立屋従業員&スキー教室経営
アグリツーリズモ経営
バール&食料品店経営
土産物屋経営&コーヒー配達
パン屋&ピッツェリア経営

職人

親子代々技術を受け継いできた人、都会で技術を学んで職人になった人、レストランのオーナーとけんかして木工職人になった人、独学ではじめて少しずつ腕を認められ仕事を依頼されるようになった人もいます。

子供の頃から絵や音楽などの才能が認められていても、得意なことは趣味として続け、エンジニアや料理人などの手に職がつく堅実な職業を選ぶ人も多いようです。

トラクター修理職人
木工職人
革職人
伝統帽子職人
水道配管職人
お菓子職人
レース編み職人
パイプ職人
家具職人
皮革職人
織物職人
石職人
自動車修理工
菓子職人
左官職人
コルク採取職人
靴職人
石工職人
機械工
エンジニア
仕立屋
料理人
美容師
庭師

漁業・農業・畜産業

漁業・農業・畜産業をしている人、大学卒業後コンサルタントとしてイタリアを飛び回っていたが安価な食に疑問を抱き農業を始めたという人、村の友人と話しているうちにふと農業をやろうと思ったという人などが紹介されています。

漁師
農家
羊毛生産者
畜産農家
羊飼い
漁師兼農家
ぶどう農家
サフラン農家

役場の職員や教師

半年間の村役場の契約社員。仕事が見つかりにくい状況のため、自ら役場に問い合わせをしたり、空きが出たら声をかけてもらえるようお願いしておくなど、自ら積極的にコンタクトを取っているようです。

自然保護区職員
森の管理人
村役場職員
郵便局員
郵便配達員
幼稚園職員
小学校教師
高校教師
博物館館長

その他

店員として働いている人、芸術家、主婦、年金受給者、出産と父の介護でオペラ歌手を辞めた人、事故がきっかけでカメラマンになった人、仕事が見つからず失業中のため親の年金で生活している人など、様々な人生の変換期を経て今の仕事に就いているという人も多く紹介されています。

オステリア店員
新聞編集員
ダイレクトメールの配達&バール店員
工場勤務
画家
住み込み家政婦
トラック運転手
カメラマン
墓地管理人
主婦
年金受給者
失業中

仕事への情熱

村人が仕事への思いを話す場面でよく耳にする言葉が「passione(パッシオーネ)」です。passioneと聞くと情熱という言葉をイメージしてしまいがちなので意味を調べてみました。

passione 苦悩、苦痛、情熱、熱意

仕事は苦悩、苦痛があるけれど、情熱と熱意を持って取り組むことが大切と考えると実に奥が深い言葉です。

passioneの意味を踏まえて村人の皆さんの仕事への想いを文字にしてみると、ますます奥が深い言葉に聞こえてきます。番組の中で村人の皆さんが口にしていた仕事へのpassioneをご紹介します。

誰かの役に立つのはこの上ない幸せ。

仕事は難しい。すぐに成果は出ない。自分に向いていないと思う日もある。10~20年続けば選んだ理由を知る日も来る。これが転職だと。

大変な仕事だからpassioneが必要。passioneがあればなんでもできる。

何かをやるとき心に忠実に。やるときはpassioneを持ってやる。でなければやらない。人への優しさ、思いやりを持ってやる。

仕事はひとりではできない。誰かの助けが必要。誰かが誰かを助けるのが人生というもの。

passioneが必要。儲けようと思ったらこの仕事はできない。

仕事をpassioneを持って続けていくには新しいことを取り入れていく必要がある。

みんなの手助けがあったから続けてこられた。

ひとつの扉を閉めれば新しい扉が開く。あのとき扉を閉めたから今がある。

自分のエゴや夢より家族が大切。やりたい仕事をあきらめても後悔はない。

引用元 BS日テレ / 小さな村の物語 イタリア


2020年新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界各国に広まり、世の中が大きく変化しようとしています。これまでの当たり前が当たり前でなくなっていく時代。情熱と熱意を持って取り組むpassioneが大切になってくるのかもしれませんね。

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