BS日テレ 小さな村の物語 イタリアまとめ 第303回
5/16放送の小さな村の物語 イタリアはカンパーニャ州のサンタ・クローチェ・デル・サンニオです。
この放送は2019年5月11日と2019年6月1日に放送された内容ですが、実は2回とも見逃していたのでメモしたものをまとめておきます。
今回紹介された村人の1人は森林管理や道路整備を行う役所に勤めるアンジェラ・マリアさんです。アンジェラ・マリアさんは羊飼いが遊牧で使った古代の道(トラットゥーロ)を守るプロジェクトのチームのリーダーとして日々活動しています。
幼い頃、この道を羊の群れが鐘を鳴らしながらやってくるとお祭りのようだったと懐かしそうに子供の頃の記憶を語るアンジェラ・マリアさん。
古代の道を守ることは地域の文化遺産を守るだけでなく、アンジェラ・マリアさんの幼い頃の大切な記憶も守ることになるのですね。
アンジェラ・マリアさんは高齢の母親と二人暮らし。自宅には花好きな祖母から受け継いだ広い庭があって、様々なハーブが植えられています。朝、少し風邪気味の母親に庭で取れたリンデンのハーブティーを淹れているシーンがありました。庭にリンデンが植えてあるなんてうらやましいですね。
ほかにも「クサノオウ」という聞いたことがないハーブも出てきたので調べてみました。
クサノオウはケシ科クサノオウ属の一年草で野原や林などに自生しているんですね。古くから皮膚疾患の薬として使われていたようですがアルカロイド成分を多く含み毒性が強いようです。
大学で薬草学を学び、倉庫を改装して化粧品や石鹸の製造・販売もしているアンジェラ・マリアさん。
ハーブの花の香りは昼に咲く花は正午、夜咲く花は0時が最も強くなるのでその時間に摘むように祖母から教わったことが、大学へ行き化学的根拠に基づいているとわかったと話していました。
そしてカレンデュラ(キンセンカ)とカモミール(カミツレ)のハンドクリームを作っているシーン。夢中で見ていたので抜けている部分もありますが、メモの内容をご紹介します。
アンジェラ・マリアさんのカレンデュラのハンドクリームレシピ
ラード 1キログラム、カレンデュラ 4つかみ、カモミール 3つかみ
- ラードを溶かしてカレンデュラとカモミールを入れて煮る。
- 火を止めたら半日香りを染み込ませる。
- 濾して瓶に詰める。
ちなみにアンジェラ・マリアさんが使っているラードはとても良質なもののようなので、自分で作るなら蜜ろうなどで代用するのがよさそうです。
アンジェラ・マリアさんは年に一度の村の復活祭で上演される子供たちの劇の指導も行っていて、村の言葉や文化など地域の伝統を受け継いでいくために自分にできることに取り組み、楽しんでいる様子が伝わってきました。
誰かの力になる、誰かが手をさしのべてくれる、そんなちょっとしたことに本当の悦びがあるのかもしれませんね。
詳しい放送内容は番組の公式HPでご確認ください。