BS日テレ 小さな村の物語 イタリアまとめ 第309回

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6/27放送の小さな村の物語イタリアはウンブリア州のピエディルーコ(Piediluco)です。


この放送は2019年8月10日と8月24日に放送された内容です。ホテル勤務の女性と湖の清掃員をしている男性が紹介されました。


今回はお弁当のパニーニやお孫さんの誕生日パーティの美味しいレシピをメモしたのでご紹介します。


イタリアの最も美しい村ピエディルーコでの暮らし

ピエディルーコはピエディルコ湖の湖のほとりにあり、2016年に「イタリアの最も美しい村 I borghi piu belli d’Italia」のひとつに認定され、近年は観光客も増えてきているそうです。


今回紹介された村人のマリアンナさんは1983年に建てられた保養所を改築したホテルでフロント兼マネージャーとして働いています。


今ではマネージャーの仕事も任されるマリアンナさんですが、ホテルの仕事はやりたい仕事ではなかったと言います。本当はキャビンアテンダントや通訳になりたかったそうですが、女手ひとつで育ててくれた母と離れて暮らすことができなかったのでこの仕事を始めたと言います。


コーヒーを飲む短い時間でも信頼関係を築くことができると考え、ホテルに宿泊されるお客様に必ずエスプレッソを入れるマリアンナさん。こうした丁寧な仕事ぶりがきっとお客様だけでなくスタッフからの信頼にもつながるのだと思います。


シャツにジャケットを羽織り、ネックレス、ピアス、ブレスレットなどのアクセサリーをさりげなくつけ、ファッションや髪形もとても素敵です。

もう1人の村人マルコさんはボートに乗って湖のごみを拾い集めます。これまでいろいろな仕事に就いたが、どんなに給料がよくても屋根の下で働くのは性に合わなかったと話します。


空の下で働くと心が穏やかになり、心が穏やかであるかどうかは家族にも影響すると考え、空の下で働ける仕事を選びました。


鳥の囀りだけが響く村の朝のシーンを見ているだけで心が穏やかになりました。



父や母の記憶

ホテルで忙しく働くマリアンナさんは2人の子供を持つお母さんでもあります。


朝6時に朝食の準備と子供たちに持たせるお弁当を作ります。この日作っていたのはパニーニです。パンに生ハムなどを挟んだら、花柄のキッチンペーパーのようなもので包みます。


子供たちを起こして朝食を食べさせたり、リュックサックにお弁当を詰めたり、朝から大忙しです。


中学校の卒業試験で行われる10分間スピーチの練習につきあったり、子供と過ごす時間を大切にしているようです。卒業試験で英語、スペイン語を織り交ぜて、10分間スピーチするなんてイタリアの中学生は大変ですね。


ホテルの仕事が休みの日は夫が子供たちをジョギングに連れていき、マリアンナさんはひとりの時間にアイロンがけをして過ごしていました。マリアンナさんのお母さんの形見の古いアイロンが部屋に飾られています。


女手ひとつで子供たちを育ててくれたお母さんにもっと愛してほしかったと話すマリアンナさん。亡くなる直前にお母さんが「ママの可愛い子。愛しているわ」と言って投げキッスをしてくれたとき、母の愛情を感じたと話すマリアンナさん。


子供たちを育てるために忙しく働いていたお母さん。当時は心の余裕もなく、子供たちへの愛情をうまく表現できなかったのかもしれませんね。


午後、連れて行きたい場所があると、村はずれの野原まで自転車を走らせるマリアンナさんと子供たち。小川でおたまじゃくしを取ったり、子供たちとの穏やかな時間が流れていきます。


子供は自分の手を離れるときがいつかくるから今このときを大切にしたい、悲しいときにはそばにいてあげられる温かい存在でいたい、あなたたちにはいつも私がいるということをわかってくれるだけでいいと話すマリアンナさん。


家族と離れて暮らすことになっても、苦しいときや悲しいときに孤独を感じるのではなく、いつも家族がそばに寄り添ってくれていることを忘れずにいたいと思いました。

マルコさんの朝は家畜のえさやりから始まります。夜8時半にベッドに入るまで一日中働いています。


マルコさんは「煙突から煙を出すことがいかに大変か、いつかお前にもわかるだろう」という父の言葉を身をもって感じています。そして父から学んだ教えを胸に父のように生きると言います。


マルコさんの二人の息子たちも村を離れずに空の下で心穏やかに暮らす道を選んだようです。

イタリアの家庭料理とビスケットの魅力

湖の清掃員のマルコさんの長男の誕生日。マルコさんのお母さんは孫の誕生日パーティーの料理の買い出しに食料品店へ自転車で出かけていました。


食料品店の店主にタコとポテトのローストは一緒に焼いてもいいか質問していました。店主の男性はタコとポテトは別々に焼いて、焼いてから味付けをしたほうがいいと作り方のアドバイスをしてくれていました。


タコとじゃがいもは茹でて、オリーブオイル、塩、刻んだハーブで味付けをしてサラダにしていました。


他にムール貝のパン粉焼きのようなものと、マルコさんの奥さんが作ったエビの白ワイン蒸し、あさりのシチュー(トマト味)を作っていました。


そして気になったのが食卓にあったプーリア州のタラッリに似たドーナツ状のビスケットです。


調べてみるとウンブリア州には白ワインを使ったロチェッティ(ROCCETTI alla Vernaccia)というお菓子があるようです。ラツィオ州のチャンベッレにも似た形ですが、砂糖はまぶしてないように見えます。


小さな村の物語イタリアを見ていると、イタリアの朝食で食べられるビスケットや家庭で作られるビスケットなど、たくさんのビスケットが出てきてビスケット調べが止まらなくなります。


いつかビスケットをまとめられたらいいなと思ってます。

詳しい放送内容は番組の公式HPでご確認ください。

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