BS日テレ 小さな村の物語 イタリアまとめ 第142回|北イタリアのオステリアで人気の名物料理 マンマがじっくり焼き上げたスピエド(Spiedo)

最終更新日

2021年1月30日の小さな村の物語イタリアでは、ヴェネト州のコンバイ(Combai)にあるオステリアの名物料理「スピエド」が登場しましたのでご紹介します。

初回放送は2020年10月30日で、ブドウ農家の男性とオステリア店員の男性のお嬢さんが紹介されました。

ヴェネチアの北60キロにある村コンバイ(Combai)の魅力


コンバイはベッルーノ・プレアルプスの麓の丘陵地帯にあり、周囲の森には栗の木が多く生えています。



ヴェネツィアから約80キロほどの場所にあり、周辺に中世の面影が残るアーゾロ、カステルフランコ・ヴェネト、バッサーノ・デル・グラッパや世界遺産ドロミテ・コルティナダンペッツォに行くことのできる観光アクセスのよい村です。




自家製ワインと肉の串焼き「スピエド」

1/30の放送では肉の串焼き「スピエド」、鶏肉のレモン風味、コンバイのブドウで作られたワイン、ブドウの収穫の日に振る舞われた料理が登場しました。今回は肉の串焼き「スピエド」について調べてみました。



コンバイのオステリアの名物料理スピエド

コンバイにあるオステリア「Osteria “Al Contadin”」では、ポルチーニ茸のリゾット、タリアテッレ、自家製ケーキ、自社生産のワイン、そしてスピエドコンタディン(Spiedo del Contadin)と呼ばれる肉の串焼き料理が有名です。

スピエドは豚・鳥・うさぎなどの肉を1メートルほどの長さの串に刺して、くるくる回るロースターで半日以上かけて炭焼きにします。


このロースターはジラロースト(Girarrosto)と呼ばれる機械で、Amazonでも購入可能です。コストコのロティサリーチキンを焼く機械に似てますね。


塩を振った肉をくるくる回しながら焼いていくと、溶かしたバターやラルドと呼ばれる豚の脂が溶け出してきます。ロースターの下に置かれたトレーにたまった脂を何度もかけながらじっくり焼きあげていきます。


オステリアの店主は女性のお母さんで、スピエドの番はまだ娘さんには譲れないと70歳になった今も現役でお肉を焼いていました。




番組では注文のあったお客さんのお皿に4~5個ほどお肉が給仕されていました。それだけでもお腹いっぱいになりそうですね。




番組で放送されたオステリアのHPを見つけました。男性のブドウ農園のブドウで作られたワインの販売、オステリア、B&Bの写真を見ているだけで、ちょっとした旅行気分が楽しめそうです。


Azienda agricola “Crodi” ※海外のサイトへリンクします。




鶏のむね肉で作るレモン香るやわらかチキンソテーPollo al limone

2人の男の子のママでもあり、忙しい毎日を送るオステリア店員の女性が作っていたレモンで風味づけした鶏のむね肉のソテー(Pollo al limone)のレシピを探してみました。



ざっくりまとめているので、お好みに合わせて調整してくださいね。

材料≫

  • 鶏のむね肉 500g
  • たまねぎ半分
  • レモン1個
  • オリーブオイル
  • 水200CC
  • 塩、小麦粉
  • イタリアンパセリなどのハーブ


作り方≫

  1. 鶏のむね肉を一口大に切り、小麦粉をまぶす。
  2. たまねぎは薄切りにする。
  3. レモンはよく洗い、皮をすりおろし、果汁を絞る。
  4. 鍋にオリーブオイルを入れ、たまねぎ、すりおろしたレモンを炒める。
  5. 小麦粉をまぶした鶏のむね肉を入れて炒める。
  6. 肉の色が変わったら、塩少々、絞ったレモン果汁を入れてかきまぜる。
  7. 水200CCを入れて全体をかき混ぜたら、ふたをして5~6分蒸し焼きにする。
  8. お皿に盛りつけて、イタリアンパセリなどのハーブを散らす。




コンバイで100年以上続くブドウ園の自家製ワインとオステリアのマンマが作る自慢のケーキ

男性の家は100年以上続く農家で男性が作ったブドウを使って自家製のワインを製造しています。無農薬で育てられたブドウは収穫のタイミングを逃すと動物たちに食べられてしまうため、こまめに糖度を確認して収穫日を決めています。

オステリア店員の娘との打ち合わせで収穫日も決まり、たくさんの村人たちがブドウの収穫を手伝いに来てくれます。収穫されたブドウはすぐに糖度をチェックして、機械にかけて果汁を絞るそうです。



記念ワインを作ったときには父と娘で丁寧にラベルを貼り、1本ずつギフトボックスに箱詰めをしていました。ラベルにはブドウ農家の男性が妻へ贈った詩が書かれていました。



ブドウ園のホームページでは自家製ワインが紹介されていて、オステリア店員の女性が父と母の名を付けたワインが紹介されています。ブドウ園を受け継ぐために、オステリア店員の女性のご主人が女性の父親からブドウ作りを学んでいるそうです。



詳しい放送内容は番組の公式HPでご確認ください。

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